不動産業界 最古の団体「ぜんにち」再成長への挑戦
不動産業界 最古の団体
「ぜんにち」再成長への挑戦
山岡 英治 YAMAOKA EIJI
山岡 英治 YAMAOKA EIJI
公益社団法人全日本不動産協会 大阪府本部広報委員長
大進土地建物株式会社 代表取締役
一般社団法人 日本グルーデコ協会(JGA) 理事
公益社団法人全日本不動産協会は70年以上の歴史を持つ、不動産業界における日本最古の団体。全国47都道府県に地方本部を持ち、一法人としての強みを活かして総本部と各地方本部が密に連携し、全国の会員を支援されています。公益社団法人として社会的責任への取り組みとして、一般消費者に向け不動産相談会を全国で実施しています。
本取材では、全日本不動産協会の社会的な取り組みや弊社に広告運用をお任せいただいている理由やその内容についてお話を伺いました。
不動産取引のトラブルをなくし、安心して取引できるように
不動産取引のトラブルをなくし、
安心して取引できるように
ー 公益社団法人全日本不動産協会とはどのような目的の団体ですか?
戦後、不動産取引に関する法律が充分に整備されておらず、トラブルが多く発生していました。そこで、当時の建設大臣の野田 卯一(のだ ういち)先生が業界の指針をつくる目的で始まりました。宅建業法(宅地建物取引業法)と同時ぐらいにできた歴史ある団体です。
協会に加盟することにより宅建業法に則った形で取引ができるよう会員の方に指導をしており、2013年からは一般社団法人から公益社団法人となっております。
ー 会員さんへの指導というのはどのような内容を指導されているのでしょうか?
例えば民法が改正されたり宅建業法が変わったりすると重要事項説明書の文言に修正が必要になりますので、そのたびに会員の皆さんに説明します。
また、会員が契約書などを作りやすいシステムも提供しています。以前なら、重要事項説明書、契約書などを個別で書いていたのですが、必要事項を入力すれば全部の情報が連動して契約書に入るので仕事は楽になりますね。もちろん、無料で使えます。
中には複雑な改正もあるため、その対応は特に小規模事業者にとっては負担です。協会としてのシステム提供や丁寧な指導で、安心して取引できる業界にしていくことは重要な役割になります。
半年以上遅延していたプロジェクトへの決断
半年以上遅延していたプロジェクトへの決断
ー 山岡さんの務める広報委員長とは、どのような役割でしょうか?
教育研修委員会や広報委員会、取引相談委員会や無料相談委員会という各種委員会がありますが、広報委員会は企業でいう宣伝部のようなお仕事をしています。
ー なぜそのような大変な役回りを担おうと思われたのでしょうか?
最初にやり始めたのは、まだ30代だったころに本部理事を引き受けたのがスタートです。その後、一般の方からの無料相談やクレームに対応する部門の委員長を経て今の広報委員会に入りました。
理事会でたまたま協会の広報活動の話題になったとき、自社で依頼していたWEBマーケティング会社のことを話したんです。皆さん当初は簡単ではと思っていたのですが、私の経験を話すと非常に難しいことが皆さんにも伝わり、私もそこまで詳しいわけではないのですが白羽の矢を立てられました(笑)
ー 協会で印象に残っているお仕事はありますか?
広報委員会になってからやったことで言うと協会のホームページの改修ですね。前任者が半年かけてやっていたのですがかなり苦戦して納期も遅れていたんです。で、なぜだろうという話になり、前任者に話を聞いていたら、他の委員会や理事から意見や要望が都度都度出てきてしまうため収拾がつかず難航していました。
そこで、意見を取りまとめるために面談や話をするためにあちこち走り回りました。色々なところから意見が来て大変でしたがなんとかリスケした期日には完成させようということで、意見を取りまとめた上で矛盾する意見は精査して、「この方針でやるから」と伝えて断行しました。そうしないと、意見もまとまらないし完成できなかったと思います。
ー それは大変なお仕事でしたね。断行する決断もすごい。
社会的意義への共感。そして今期最高の成果
社会的意義への共感。そして今期最高の成果
ー リスティング広告の運用でマイスタースタジオを選ぶ決め手となった理由は何だったのでしょうか?
ホームページ制作会社の方にリスティング広告について相談したのですが、旧知の友人でもあったので、自社よりももっと得意な人を教えてくださるということでマイスタースタジオさんを紹介していただきました。
ー そのお言葉は本当にうれしいです。紹介を受けて、実際に打ち合わせをしてみていかがでしたか?
そうですね。他のWEBマーケティング会社にお願いしていた時に協会のやっていることをなかなか理解してもらえませんでした。
マイスタースタジオさんは打ち合わせ時にはホームページやネット上で協会の事業内容や運営などを調べて理解した状態でした。また、上辺ではなく協会の社会的意義や活動内容について本当に興味をもってよく聞いていただいて、もうこの人たちに頼もうと思いました。
あとは強引さがなかったことですね。ホームページ制作会社から僕の会社にしつこい営業電話がしょっちゅうかかってきていて、そういう業界に対して嫌だなと思っていたのですが、マイスタースタジオさんは強引な営業もなく、協会についても理解してくださって、すごく相談しやすくて、ぜひお願いしたいとなりました。
ー 実際にお取引いただいていかがでしたか?
協会の会議でもめちゃめちゃ評価を受けています!これはすごい良かったと。
全日本不動産協会は入会金と年会費で運営しているんです。物を売って利益を上げているわけではなく、入ってくるお金は限られているので、協会の運営には入会を増やすことが必要となります。入会を増やすのであれば他の協会の中でシェアを上げるしかなかったので、入会に特化したリスティング広告などの対策を実施してもらいましたが、今期協会で一番の成果を出せました。これはマイスタースタジオさんのおかげだと思っています。
ー めちゃくちゃ嬉しいです!
ー 運用の途中で体制が変わり、1人担当体制から2人担当体制に変わりました。何か困ったことはありませんでしたか?
最初に担当いただいた方が良すぎたので最初は心配していたのですが、2人目の方も本当に優秀できっちり情報共有もされていて。報告のやり方も含めてチームとしてノウハウの共有を徹底されているんだなというのは感じました。
ー ありがとうございます。チームの情報共有をお褒めいただけるのは、すごく嬉しいです。
ー 今後、マイスタースタジオに期待することがあれば教えていただけますか?
私は来期から別の委員会に移籍する予定なのですが、次の委員長もとても素晴らしい方なのでサポートをお願いできたらうれしいです。マイスタースタジオさんにお任せできているおかげでこの辺りの引継ぎが心配いらないのは精神的にもとても助かっています。
また、リスティング広告に限らずホームページやツールのことも相談にのっていただいていますが、引き続き無理のない範囲でアドバイスいただけると助かります。
ー 最後に、山岡さんは不動産業界をどのように変えていきたいとお考えか教えていただけますでしょうか。
不動産業界ではほとんどが真面目な方ばかりなのですが、一部では事故を起こす方がまだいるというのも事実です。協会の指導や教育研修によって、事故のない安心・安全な不動産取引ができるようにしていきたいです。これからもお力添えください。